戦闘を有利に立ち回るための装甲厚変化の活用と被弾防御のための車輌ポジション

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戦闘をより有利に進めて行くうえで必要なことは「初動」である
しかし、初動を行う上で語っておかなければならないのは、自車輌の装甲と敵車輌との向き合い方である

立ち回り方を理解することで初動時に限らず戦闘終了まで、生き残るためのスキルといっても過言ではない

装甲の厚さと車輌隠蔽方法

装甲貫通と見かけ上の厚さ

装甲貫通とは、砲弾で敵車輌の装甲を貫通させることを意味する
数値はミリメートルで測られ

例えば
標準 AP 弾の貫通力が 110 mm の場合
100 メートル離れた場所にいる平均装甲厚 110 mm の車輌の
通常装甲を貫通できることを意味する
しかし、 最終的な装甲厚の値は、最大 25 % 増減する

つまり、上記の砲弾のダメージを避けるためには
装甲厚が最低でも砲弾の平均貫通力以上必要だが

各 Tier 帯で車輌の装甲厚と貫通力を比べてみると
理論的には装甲厚で砲弾の貫通力を上回ることはできない
そこで、見かけ上の厚さが登場します。

見かけ上の厚さ

実際の装甲厚と見かけ上の厚さの違いは
自車輌が発射した砲弾が必ずしも敵車輌装甲に対して90度という角度で着弾するとは限らないことを意味する

すなわち
砲弾の入射角度と装甲の角度によって見かけ上の厚さは
理論上の装甲厚を大幅に上回る

装甲の角度が急な程、見かけ上の厚さも高くなる
これが、多くの敵車輌が「ただの平面」ではなく
「傾斜」「角度」を持った車輌であるということ

装甲厚を強化することに加えて、これらを理解することが決定的な強味に変化する
角度をつけるほど、跳弾する可能性が高くなり、ダメージを受けづらくなるということ

角度をつけた見かけ上の厚さで強化される装甲厚の値は下記表のとおり

入射角見かけ上の装甲厚
90°
正面
100%
通常値
80°      102%      
70°107%
60°116%
50°131%
40°156%
30°200%
20°292%
    20° 以下    跳弾

入射角が下がる程、見かけ上の厚さの数値は上がり
入射角が上がる程、見かけ上の厚さの数値は下がる

これは、攻撃にも防御にも通じることなのでよく理解することが必要

装甲の角度

それぞれの車輌のデザインは 「Tier」や「戦車の種類」で比べると大きな違いがある

これらの違いはサイズ、形状、装甲レイアウトに関連している
つまり、ある重戦車の頑丈さと保護が他の重戦車に当てはまるわけではない

装甲厚または装甲傾斜によって
ある車輌は他の車輌より貫通しやすいかもしれないが
地形や敵車輌の位置に対して、装甲に傾斜を「意図的」に付けることで
見かけ上の厚さをつくり、跳弾する確率をあげ被弾によるダメージをコントロールする必要がある

画像引用元

この動きをスムーズに行うためには
下記のステップにそって車輌を移動させる

  • 敵車輌から発射された砲弾の方向を確認する
    敵車輌が見えない場合は砲弾の軌道を追うか
    被弾した場合ダメージインジケーターの表示を確認する
  • 車輌の正面を敵に向ける
    正面は装甲で最も頑丈な部分であるので
    正面を向くことで敵に見える範囲を最小にできる
  • 車輌の正面を左か右に 30度 から 40度傾ける
    これにより砲弾の入射角が減少し
    見かけ上の厚さが上がることで跳弾の可能性が高くなる
  • 角度をつけすぎると
    車輌の側面装甲を敵にさらすことになり
    大きなダメージを受ける可能性があるので注意が必要
【重要】
 いくつかの車輌、特にソ連や中国の重戦車では、くちばしのような前面装甲を持った車輌がある
こういう前面装甲では、敵と正面から戦う際には車輌の前面装甲の見かけ上の厚さを大いに向上させるが、その前面装甲に角度をつけることはほとんど不可能となる
戦闘中に膠着状態になった場合は、常に敵車輌と向かい合った状態で戦わなければ前面装甲の恩恵を受けなくなってしまう

砲塔の位置の違いによる遮蔽物利用方法の違い

砲塔の取り付け位置の違いによって、遮蔽物を利用した隠蔽方法が異なる
車輌のデザインと砲塔の位置によって異なる隠蔽方法 2種類の違いを把握する

1. 砲塔が車輌の中央/やや前方に位置する場合

画像引用元

建物や大きな岩などの遮蔽物に向かい
車輌の前面を遮蔽物の表面に軽く接触させる

次に、障害物から車輌の後部が若干出るように角度をつけ
前面が障害物隠れるように少し後ろに下がる

この動きを正しく行うことによって
車輌の前面を障害物に隠したまま正面の敵車輌を射撃することが可能となる

この動きは車輌の砲塔と側面をさらしているが
車体に角度がつくので、たとえ被弾したとしても
高い確率で跳弾
またはサスペンションに吸収される

また、砲塔は車輌の部品中最も頑丈な箇所なので
簡単に破壊されることはない

2. 砲塔が車輌のやや後方または前方に位置する場合

砲塔が後方に位置している場合
画像引用元

砲塔が後部に位置している車輌はこの動きが特に効果的といえるだろう
要領は前述と全く同じだが、砲塔が後部に搭載されているため
より急な角度での実行が可能で、より強力な射撃を行うことが可能となる

砲塔が前方に位置している場合

砲塔が前面に位置している車輌の場合、少し複雑な動きが必要になる
基本的な考え方は同じだが
前面を隠した状態でこの動きを行うことは非常に困難になる
つまり、砲塔が車輌の前面に近すぎることがネックになる

この場合、自車輌の前後を逆にしたポジションをとる必要がある
これは、車輌後部を遮蔽物に隠して車輌後側部に角度をつけて敵車輌と対峙する形となる

「昼飯」と「豚飯」

「昼飯」と「豚飯」の一例

「昼飯」とは

「昼飯」は、第二次世界大戦中に実際に使われていた戦車の防御行動のことで
装甲に対して垂直に被弾するよりも傾斜した状態で被弾した方が
装甲の見かけ上の厚さが増し防御力が高くなるという
“被弾経始(ひだんけいし)”の概念を利用し、その効果を利用している

車体を1時(もしくは11時)方向に傾けることで装甲に角度を持たせ防御効果をあげるこの行動を時計の針に見立てたのが「昼飯の角度」である

遮蔽物がある場合は、車輌側面を遮蔽物で隠し車輌前面のみ敵車輌にさらして攻撃を行う

「豚飯」とは

「豚飯」は『World of Tanks』の日本コミュニティで
「豚式昼飯」「豚飯」と呼ばれている防御行動のこと

建物や岩など障害物がある場合に利用できるテクニック
障害物に戦車の正面を隠し、敵戦車に対して角度をつけて側面を向けることで
防御効果を高めるという戦術が「豚飯」

前面(後面)を障害物にぴったりつけた後
曲がりながら後退(前進)することでポジションが作れそうだが
戦車の種類によって主砲の長さや前後の配置が異なり
最適なポジションをとれるようにするには慣れが必要となる

【重要】
 この動きは難易度が高く、とてもリスキーなポジションとなる
正しいポジショニングが行えない場合、車輌の後側部を敵にさらすことになる
後側部はほとんどの車輌にとって最も装甲が薄い部分であり
敵の最前線で車輌の後側部をさらせば、瞬く間に戦闘不能に陥ることになる
砲塔が後部に位置する車輌でのプレイに慣れていない場合には
豚飯の角度の動きを行うことは避けたほうがよい

ハルダウンと遮蔽物を利用したかくれんぼ

すべての車輌は決して無敵ではなく
自車輌の弱点を補える立ち回りができるかが重要になる

戦場での生存率を増やし
撃破される前に敵を撃破するためには
安全性の確保は必須といえる

ここでは、弱点の露出をできる限り減らしつつ有利に攻撃できる
最も一般的な2つの戦法
・砲俯角と地形を利用した「ハルダウン戦法」
・遮蔽物を利用した「かくれんぼ戦法」
について説明しよう

ハルダウン

その名前が指す通り、車体を敵の視界から下げて隠すこと
結果、ほとんどの弱点部位は露出せず
攻撃に晒される部分を砲塔のみに限定することができる

砲塔の前部装甲はほとんどの車輌にとっては一番強靭な防御力を誇る部分である
つまり、敵車輌が正面に位置していて自車輌がハルダウンを行っていれば
敵車輌からすれば自車輌に損傷を負わせることが困難になる

ハルダウンを実行するには
「砲俯角」を利用する方法と
「地形」を利用する方法の
2つの方法がある

砲俯角を利用

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「砲俯角」とは、自車輌の砲身がどれだけ下方向に角度を下げられるかを指す
俯角値がマイナスに振るほど、下方向により振れる

良い砲俯角値があことで
高所から敵を撃てるだけではなく
小高い丘等を利用して車体を隠しながら
敵を効果的に攻撃すること可能となる

砲俯角の戦闘での利用方法

  1. まず丘を駆け上がり、頂上手前まで進行
    行き過ぎて車体を敵に晒さないように注意
  2. 砲塔だけが敵を狙えるように自車輌の位置を微調整
    マウスの右クリックの長押しで様々な角度から俯瞰で確認し
    車輌を正面から見て砲塔だけ出ていれば問題はない
    あとは敵が視界に入ってくるのを待つ

砲撃戦が開始されたら、再装填の時だけ車輌を後ろに動かし被弾を避ける
ハルダウン姿勢時、狙われる場所はほとんどキューポラのみになるので
前後に細かく動くことによって被弾するリスクを減らすことができる

【重要】
この戦法はすべての車輌に対して有効ではないことを忘れてはならない
良い砲俯角値がないとまったく効果を期待できないので
自車輌の砲俯角が十分に地形に合っているかを確認する必要がある

地形の利用

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この条件でのハルダウンは地形に設置されたオブジェクトをカバーに使用する
瓦礫の塊や、車輌の残骸、小さめな土手などが利用可能となる
砲俯角を利用するのと違い、この場合はどの車輌でも実行できる

自車輌の周辺に車輌下部を隠すことが可能な物や場所を発見したら
その裏に車輌がスッポリと隠れるように自車輌を移動させる
この時、敵車輌から見えているのは砲塔だけであること
側面や背後にも注意を怠らないこと

再装填中は細かく動くことを意識すること
自車輌が攻撃するタイミングは、敵車輌にとって攻撃するタイミングとなる
弱点を狙い撃ちされないよう細心の注意を払うこと

【重要】
ハルダウンを行っている時、絶対に忘れてはいけないのは自走砲の存在
通常の車輌にあなたを攻撃する術がなくても、敵軍にスポットされている以上自走砲に狙われることを、常に意識する必要がある
つまり、敵車輌が苦戦すればするほど、自走砲に援護を求めることは必至である
敵車輌の撃破に手こずるようであれば、速やかに撤退し、場所を変えて戦闘に復帰することが得策といえる

かくれんぼ

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この戦法は鬼ごっこのように、敵車輌(鬼)が
自車輌に気付いていない隙を狙って遮蔽物から敵車輌に砲撃する
シンプルにそれだけとなる
特にこの戦法は、各マップの要所や難所を防衛するのに適している
自車輌以外に1車輌自軍車輌がいれば、クロスファイアを行うことが可能となる

しかし敵車輌に察知され回り込まれる危険性もあり
安全面で優れているとはとても言えない
難所や要所をこの戦法で防衛時には攻撃対象の車輌だけではなく
ミニマップ上の車輌の動きもつぶさに観察する必要がある
簡単に攻守が入れ替わる事態も想定した注意と警戒が必要になる

この戦法においての適切な攻撃のタイミングは

  1. 敵車輌が自車輌スポットしていない時
    遮蔽物から飛び出し➡すばやく砲撃➡再び隠れ➡再装填
  2. 敵車輌が自車輌をスポットしている時
    敵車輌の砲撃後の攻撃
    砲塔が他方向を向いた時に攻撃

どちらの場合も、攻撃後速やかに撤退し反撃を回避すること

装填時間の短い車輌であれば、敵車輌が撤退するか反撃に転じるまでの間に
2発被弾させることも可能
これには、搭乗車輌での熟練した経験が求められるのと同時に
車輌の再装填時間を正確に把握している必要がある

再装填に時間を要する状態で2発目を狙おうとすると
敵車輌の反撃でライフを削られる結果を招くことになる

【重要】
遮蔽物から飛び出す時は、車体の角度が適切であることを必ず確認すること
間違っても敵車輌の方向から見て水平に車体を向けず
「昼飯」の角度を意識し、跳弾や直撃回避の努力を怠らないこと
敵車輌からの反撃のための備えも必要である
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