北朝鮮の弾道ミサイル発射は嘘なの⁈
国際社会問題や政治に関心を持ち始めたヴィッキー。
我が国の平和や国民の安全には特に興味が深いようである。
ツイッター見てたらね、
「北朝鮮のミサイル発射はフェイクニュースだ」とか
「北朝鮮のミサイルを見たって人がいないから
ホントは撃ってないんじゃないか」
って、ツイートがあったんだけど
そうなの?
軍事に関することは国家機密が多いから
確かめるのは難しいけど…
ミサイルが見えるかどうかを
まず、考えてみてはどうかな?
あっ!そうだね!
飛んでるミサイルって
人の目で見たり、カメラで撮影できるのかな?
…なんて、考えたことなかった~
北朝鮮の弾道ミサイルの種類や
飛ぶ速さ
飛翔距離や飛翔時間などについて
公表されている情報でわかりやすく解説しよう
この記事では、北朝鮮の弾道ミサイルが発射され、飛翔しているミサイルが「人間の目で見えるのか」について、焦点をあてて論じる。
北朝鮮弾道ミサイルについて湧いてくる疑問
発射された弾道ミサイルを肉眼で見ることができるのかを考えるとき、このような疑問が湧いてくることだろう。
- ミサイルの種類は?
- ミサイルの大きさは?
- どのくらいの速さで飛んでいるのか?
- どのくらい上空を飛んでいるのか?(地上からの高さ)
- どのくらいの距離を飛べるのか?
これらの疑問は公表されているミサイルの性能や仕様を調べれば、数字は出てくる。
しかし、その数字が想像しにくい数字のため、「見てもわからない」というのが一般的な意見ではないだろうか。
これらをわかりやすくするため、具体的な例えや、イラストを用いて解説しよう。
北朝鮮 弾道ミサイルの種類
北朝鮮の保有するミサイルは種類が多く、NATOで呼称されているコードネーム
北朝鮮での本来の名称があり、わかりづらい。
主要な弾道ミサイルとしては、
- 大陸間弾道ミサイル(ICBM)
ミニットマン(アメリカ)
東風5、31、41号(中国)
火星(北朝鮮)
など - 中距離弾道ミサイル
ムスダン(北朝鮮)
など - 準中距離弾道ミサイル
パーシングⅠ/Ⅱ(アメリカ)
ノドン(北朝鮮)
テポドン(北朝鮮)
など - 短距離弾道ミサイル
パーシングⅠ(アメリカ)
東風1、11、15号(中国)
など
「そもそも、弾道ミサイルって、何?」という人には、別項で解説する予定である。
とりあえず、こちらのページがわかりやすいので、リンクを貼っておこう。
防衛省・自衛隊:ミサイル防衛について (mod.go.jp)
北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)・火星15のスペック
では、ミサイルの大きさや速度など、具体的なスペックをみていこう。
ここでは、「火星15」のスペッについて記載する。
※現在、火星15のスペックしかわかっていないため火星17については、まだわからないことが多いため、わかり次第記事にしようと思う。
弾道ミサイル火星15の大きさ(推定)
全長:約21m
直径:約2m
飛ぶ高さや距離(推定)
弾道最高高度:約4,500km
軌道射程距離:約13,000km
水平射程距離:約950km
大きさの比喩・例え
この火星15が飛翔しているのを見ることは、
「11km先にある、鉛筆」を見るようなものである。
しかも、多段ミサイルなので高度が上がるほど、
ミサイルは切り離され、全長が短くなる。
飛翔距離と飛翔時間
2022年3月に飛翔したミサイルは、最高高度6,248kmの高度に達した後
水平距離で1,090kmの距離を4,052秒(約68分)で飛翔したとされている。
単純計算で平均速度を計算すると約12,000km/hの速度で飛翔したことになる。
音速のマッハ1が1,200km/hであることから
ミサイルは、約マッハ10(音速の10倍)で飛翔しているし
上昇速度よりも下降速度のほうが高速であることは言うまでもない。
そして、下降においては燃料の燃焼はなくなって落下しているだけだから噴射炎も煙も出ているわけではない。
こんなに上空をものすごいスピードで飛ぶのか~。
ミサイルって大きいイメージがあるけど
思ったより小さいね~
小さいほど
レーダーで捕捉されにくいからね
なるほど。
大陸間弾道ミサイルが飛んでいるところ見たり
撮影した人がいないというのは
当然のことだったんだね!
弾道ミサイルや
戦争のルールについての記事はコチラ
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