今回紹介するのは
パーティション管理ソフト MiniTool Partition Wizard
毎日のPC作業を行っていると
- 高性能PCだけど、購入当初に比べて最近動きが鈍くなった
- 容量の大きなHDDやSSDの増設を考えているけどデータの消失が心配
…という問題は、避けては通れない悩みのひとつである。
これらの症状が発生する原因は、キャッシュファイルなどのデータや仮想メモリに使用する領域が、ローカルディスク容量を圧迫することによってディスクアクセスに時間がかかり、CPUへの負荷が増大することである。
解決方法として有効なのが、ローカルディスクを大容量のものへ交換するかHDDからSSDへ交換することになる。
しかしながら、ローカルディスクを交換するにはディスク内に記憶されているデータ以外にも、PCを起動するために必要な、BIOSファイルが記憶されているブートセクターやOSファイルも含めてコピーしなければ、再インストール作業が必要になる。
再インストールの作業の手間を考えると、ローカルディスクのクローンを作成するほうが手間も時間も掛からない。
MiniTool Partition Wizardは、ディスクを最適化するためのソフト。
- ストレージデバイスのクローン作成やコピー
- ディスクパーティションの設定
- パーティションのサイズ変更や移動
など、ストレージデバイスの管理・コントロールを行う機能がすべて備わっている。
今回は、ローカルディスクのクローン作成時のデータ消失のリスクをなくすため
ディスク管理ソフトMiniTool Partition Wizard を使用することにした。
MiniTool Partition Wizard のインストール
MiniTool Partition Wizard のWEB
…よりインストールファイルをダウンロードして実行
まずは、言語の選択
インストールの最初の段階で選択できるのは便利である。
インストール後に日本語パッチを当てたり
初回起動時に設定画面から言語変更は中々面倒な作業だ。
言語種類も豊富である。
日本語しか必要ないけど…
使用許諾に同意した後、インストール先のルート、プログラムグループ、追加タスクの指定ができたら確認画面が表示されるのでインストール開始
インストール自体には、さほど時間を要することもなく終了する
インストールウィザードの「完了」ボタンをクリックしてインストール作業が終了。
MiniTool Partition Wizard の起動
デスクトップ上に MiniTool Partition Wizard のアイコンをクリックして起動してみよう。
この段階では、「デモ版」なので、製品版へとアップグレードする必要がある。
画面右上に 「登録」ボタンがあるので、ライセンスコードの入力を行って製品をアップグレードする。
画面の下にライセンスコードを入力し、「アップグレード」ボタンをクリックして完了。
ライセンスコードの入力が終了したら、製品版へのアップグレードの完了となる。
MiniTool Partition Wizard でストレージデバイスクローン作成の準備
さて、いよいよ本題の
「ストレージデバイスクローンの作成」作業を行うことにしよう。
データのコピー先となる「HDD」もしくは「SSD」をPC本体に接続する。
ここで、頭の中を整理しておきたいことは…
「コピー元(コピーしたい)ディスク」と
「コピー先(コピーさせたい)ディスク」を
よく整理しておくこと。
コピー元とコピー先が逆になると
ディスクの中身がなくなってしまうので注意が必要だ。
MiniTool Partition Wizard を起動し
画面左側の「ウィザード」の下にある「ディスクコピー」をクリックする。
MiniTool Partition Wizard がPCに接続されているストレージデバイスの情報を読み込みと、作業内容のモヂュールを読み込みはじめる。
読み込みが完了すると、「ディスクのコピーウィザード」のサブウィンドゥが表示される。
「次へ」をクリックして、いよいよ作業の開始となる。
最初に、「コピーするディスクを選択」画面で
コピー元(コピーしたいディスク)を選択し
「次へ」をクリック
次に、「行先ディスクを選択」画面で
コピー先(コピーさせたいディスク)を選択し
「次へ」をクリック
ここで、警告画面が表示され作業を続行してもいいかの確認を促される。
これはありがたい表示で、ここでも頭の中を整理する時間ができる。
逆の設定だと、クローンを作成するはずが、
ストレージデバイスのデータがすべて消え去ってしまう結果を招くことになる。
OSが入っているディスクであれば、
ブートセクターまでもが消え去ってしまうのでPCそのものの死活問題となってしまう。
ここで、MiniTool Partition Wizard の便利なところは
このタイミングで新しいディスクに対して、パーティションのセッティングができることである。
コピー先ディスクの、前後にパーティションを設定できるので
仮想ディスク空間をここで設定が可能。
操作方法は2つ
①スライダーを使用してパーティションエリアを設定する方法
②設定窓に直接数値を入力する方法
と、なっている。
ここまでがディスクコピーの設定作業となる。
パーティションの設定がすべてできたら「完了」ボタンをクリック。
MiniTool Partition Wizard でストレージデバイスクローン作成の実行
いよいよ、ストレージデバイスクローン作成を実行させよう。
ここまでは、あくまでもストレージデバイスクローン作成の準備だけなので
ストレージデバイスクローンは実行されていない。
画面左下の「適用」をクリックして先ほどの設定を実行させる。
実行しているほかのアプリケーションはすべて終了させて「はい」をクリック
保留されていた設定が実行されているステータス画面が、表示される。
ディスクのコピーが完了した後、パーティション設定が有効化される。
パーティションの設定が有効化されて、すべての作業が完了となる。
これで、ストレージデバイスのクローン化作業がすべて完了。
MiniTool Partition Wizard でストレージデバイスクローン作成のまとめ
- GUI表示がわかりやすく、確認画面が表示されるので
作業ミスを未然に防ぐことができる。
- パーティションの設定など、従来はコピーが終了してからの作業だったが
一連の作業で完結できる。
- 外付けのクローン作成機器では、PCからストレージデバイスを取り外す作業が必要だったが
その作業の必要がなく接続状態を維持したまま作業できる。
以上のことから
ストレージデバイスクローンの作業工数を考えても
今回の MiniTool Partition Wizard は、とても優れたアプリケーションであると言える。
今回は、ストレージデバイスのクローンの作成だったが
MiniTool Partition Wizard では、ストレージデバイスのコピー機能以外にも
- ストレージデバイスの新規作成・削除・フォーマット
- ディスクパーティションの移動・サイズ変更
- ディスク内データ・パーティション抹消
- パーティション 結合・分割
- FATからNTFSへとファイルシステムの変換
など、多機能である。
このアプリケーション一つをインストールしておけば、日々のストレージ管理から将来的なストレージデバイスの増設まで賄うことができる
まさに、「オールインワン」といってもいいだろう。
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