緊急時、身近なものでできる防寒対策・身の回りの物を利用して寒さをしのぐアイディア7つ

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冬の災害時には、身の回りにあるさまざまな物を利用して防寒対策を行うことが重要だ。

なぜなら、寒さは体温をうばい、体力や免疫力を低下させてしまうからだ。

こうなると風邪や感染症にかかりやすくなったり、命にかかわる低体温症の危険性も出てくる。

そこで、今回は、身の回りにある物を活用して寒さから身を守るアイディアを紹介しよう。

やってはいけない!体温をうばってしまうこと3つ

①濡れた衣服をそのまま着ている

濡れた服を着ていると、服から水分が蒸発するとき、

皮膚から熱がうばわれるため、体温が下がってしまう。

マスター
マスター

濡れた服は、早急に体温をうばうので危険だ。

一部が濡れただけでも、あなどってはいけない。

乾いたタオルを服の下に入れるなどして、すぐに対処しよう。

②地面や床に直接座る

地面や冷たい床に座ると、そこから体温がうばわれる。

冷たいだけでなく、湿っている場合には、絶対に直接座ってはいけない。

早急に体温が下がってしまうおそれがある。

ヴィッキー
ヴィッキー

座るときは、おしりの下に、たたんだ衣類や新聞紙、段ボールなど、何か敷くようにしよう。

③冷たいものを飲んだり食べたりする

人間は、腸の温度が下がると、早急に体温も下がる。

そのため、寒いときに体温より低い温度のものを飲んだり、食べたりするときは注意が必要だ。

温かい飲食物が手に入らないときは、少量ずつ口に入れ、できるだけ、ゆっくり食べよう。

ソフィー
ソフィー

飲食するときは、口の中でゆっくり温めるように食べましょう。

体温より低い温度の飲み物をゴクゴク飲むと一気に寒くなるから気をつけて。

熱の性質

熱は、「温度の高いほうから、温度の低い方へ移動する」という性質があるので覚えておこう。

防寒対策に使える身近なもの

身近にあり、防寒に使えそうな物を 7個あげてみよう。

  1. タオル
  2. ダンボール
  3. 発泡スチロールの箱やフタ
  4. 新聞紙
  5. ビニール袋
  6. レインコートや雨合羽
  7. ペットボトル

では、それぞれの使い方と注意点を解説しよう。

1、タオル

【使い方】首、お腹、二の腕、脚の付け根などに巻き、太い動脈を冷やさないようにすると効果的。

【注意点】絶対に乾いたタオルを使うこと。濡れたり、湿ったりしたものは逆効果。

マスター
マスター

お天気が良ければ、ビニール袋にタオルを入れて小一時間干しておこう。

あたたかいタオルが作れるぞ。

2、ダンボール

【使い方】

①座るときにお尻の下に敷く。1枚で使うなら、3つ折りにしよう。小さいダンボールなら数枚重ねて使おう。

②大きいダンボールなら、風よけにしよう。

③車中泊の際には、窓などのガラス面に立てかけるだけでも、冷気除けになる。

④ダンボールをばらし、手で細く裂くと着火剤に使える。

ヴィッキー
ヴィッキー

おしりに敷いて、ぺったんこになった段ボールは、裂いて着火剤に再利用しよう。

【注意点】

燃えやすいので、近くで火を使わないようにしよう。

3、発泡スチロールの箱やフタ

発泡スチロールの箱は、野菜や果物などを運ぶのに使われているため、スーパーや市場で入手できる。近くにあれば行ってみよう。

【使い方】

①座るときにお尻の下に敷いく

②足元に敷く

③寝るときの敷物、ベッド作りの材料

④車中泊の際には、窓などのガラス面に立てかけるだけでも、冷気除けになる。

【注意点】発泡スチロールの近くでは、火を使わないようにしよう。

4、新聞紙

使い方のコツは、一度くしゃくしゃに丸め、シワシにしてから使おう。

こうすることで、空気の層が増え、保温効果が高まるのだ。

【使い方】

①座るときにお尻の下に敷く。

②衣類と衣類の間に新聞紙を挟む。(腹巻のような感じ)

③手で細く裂くと、着火剤の代わりになる。

5、ビニール袋

【使い方】

①大きなビニール袋なら、ハサミで頭や手を出すところを作り、着ると防風になる。

②大きなビニール袋を巻きスカートのように腰に巻くと、下半身の冷えを防ぐ。

③お腹、二の腕、脚の付け根付近など、太い動脈が通る場所に巻く。ラップでも良い。

【注意点】

  • ビニール袋やラップは、肌に直接巻かず、服の上から巻こう。
  • 風を通さず、むれやすいので、汗をかく前に外そう。

6、レインコートや雨合羽

【使い方】レインコートや雨合羽は、風を通しにくいため、防寒着の代わりとしても使える。

【注意点】レインコートは、ムレやすい。温かくなってきたら、汗をかく前に脱ぐようにしよう。

7、ペットボトル

【使い方】

①お湯があれば、ペットボトルにお湯を入れ、タオルなどでくるんで湯たんぽとして使える。

マスター
マスター

ペットボトルで暖をとるコツは、入れるお湯の量を半分にすることだ。

こうすると、時間が経つと、ペットボトルがへこんでくる。

ペットボトルがへこんだら、お湯が冷めてしまった合図。

あたたかいお湯に交換しよう。

ヴィッキー
ヴィッキー

お湯が冷めてしまうと、逆に体温をうばわれるので

こまめにお湯を交換しよう!

まとめ、防寒のコツ

防寒のコツは、外気と体の間に、空気の層を作ることだ。

そして、温かい空気を逃がさないために、外側には風を通さないビニールのような素材を使うと良い。

それと、汗をかくと体が冷えてしまうので、気温や天候に合わせ、こまめに調節することも大切だ。

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